2013/10/11

KCNC チェーンキャッチャー


いろいろと問題があって使えなくなったWoodmanのチェーンキャッチャーの後釜として、KCNCのチェーンキャッチャーを買いました。


さて、これまで使っていたWoodmanのチェーンキャッチャーは、従来の製品よりも一工夫されたとても良い製品でした。

優れていた点は、もちろん軽量だということもありますが、従来の製品ではフロントディレイラーの固定ボルト1本のみでディレイラーの固定とチェーンキャッチャーの角度調整を行わなければいけなかったのですが、Woodmanのチェーンキャッチャーでは固定ボルトとは別に、チェーンキャッチャーの角度を調整し固定するためのネジがあり、フロントディレイラーを直付け台座に固定した後でも、ある程度の微調整が効くという点にありました。

従来の製品からすると画期的な製品ではあるのですが、残念な点としては、フロントディレイラーの固定ボルトをある程度締め込むと、かなり力を入れなければキャッチャーが動かないため、従来品よりはマシだけどやっぱり調整しにくいというところです。まぁ、それぞれ別に動くように作られていはいますが、それを1つのボルトで締め込むわけですから、結局は両方とも動かなくなりますよね。

あとは、RIDEAを使うようになって発覚した、チェーンキャッチャーと一体化している座金部分の固定力の問題ですね。通常のフロントディレイラーの固定用の座金と比べて、軽量化を意識するあまりコンパクトに作られた座金は固定力が低く、変速時にフロントディレイラーに負荷をかける楕円チェーンリングなどを使用した場合は、ディレイラー本体がズレる場合があります。


ということで、「これらの問題点を解決するチェーンキャッチャーはないものか」と探していた際に見つけたのが、このKCNCのチェーンキャッチャーです。

その構造を見ると分かるように、フロントディレイラーの固定ボルトとチェーンキャッチャーの角度を調整し固定するためのネジが完全に独立した構造になっており、互いに干渉し合いません。よって、フロントディレイラーの固定ボルトを締めこんでも、チェーンキャッチャーの角度を調整し固定するためのネジを締め込まない限りは、チェーンキャッチャー自体はぷらんぷらんと宙ぶらりな状態になります。シビアな角度調整も簡単で、実に理想的な構造です。

さらに理想的なのが、ディレイラー純正の座金が使えること。座金を兼ねたパーツも内封されていますが、純正の座金を使うためのパーツも一緒に入っているので、そちらを使うとより強固に固定できます。負荷のかかる変速を行っても、フロントディレイラーはビクともしません。素晴らしいです。

ただ、唯一欠点があるとすれば、その重量です。


Woodmanのチェーンキャッチャーの重量は6グラム。対して、KCNCのチェーンキャッチャーはというと、


14グラムと、2倍以上の重量になります。
……といっても、たった8グラムの差なわけでして、そこまで気にする方々がどれだけ居るのかって話ですね。

ということで、シンプルな他社製品よりちょっとお値段張りますが、KCNCのチェーンキャッチャーはとてもおすすめです。チェーンキャッチャーをお探しの方は一度ご検討下さいませ。

あ、そういえばもう1つ欠点がありました。チェーンキャッチャーの角度を調整し固定するためのネジが何故かトルクスです。これは出先で万が一ズレてしまった場合に対応できないのでいただけません。ちなみに僕はここのネジは普通のアーレンキーで回せるネジに変えております。

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